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脳ドックを受けられた方へ

まったく異常所見の無かった方へ
一般の健康診断と違いますので、今後2~4年に一回で十分と思われます。
 しかしながら、ご親族に脳卒中の多い家系の方や高血圧その他の生活習慣病などお持ちの方は、2年に一回の脳ドックをお勧めします。
MRIで加齢変化が目立った方へ
40~60歳代にかけて、加齢による脳の形状の変化が少しずつどなたにも現れます。
主に「脳萎縮」「脳内血管周囲腔の拡大」「脳白質の変性」がMRI検査で見られます。これらは加齢変化で病的な異常所見とはされません。
ただし、「脳白質の変性」が比較的若くして多数出現したり高度の場合は、脳卒中になりやすいと考えてください。
その場合、高血圧を筆頭に動脈硬化を悪化させる悪い数字(危険因子)をお持ちであれば、治療が必要です。
無症候性脳梗塞(かくれ脳梗塞)を指摘された方へ
無症候性脳梗塞(かくれ脳梗塞)とは、MRI所見上、直径が3mm以上の脳梗塞があり無症状の場合を言います。
発見されたらすぐ治療を要するものではありませんが、将来の脳卒中の発症との関連が深いといわれています。
この所謂「かくれ脳梗塞」をもつ方の生活背景には、高年齢、高血圧、内頚動脈狭窄、喫煙、糖尿病、不整脈(心房細動)、HDL(善玉コレステロール)低値、などが知られています。
放置すると症状を伴う脳卒中(脳梗塞・脳出血)へと進行することがあります。
偶然に脳動脈瘤が見つかった方、または疑いを指摘された方へ
まず、本当に動脈瘤なのか診断を確定する必要があります。
3D-CTAというCTを使った外来検診の追加で、確定診断が可能です。
この検査で、動脈瘤を否定できる場合もあります。もし動脈瘤の場合であっても、大きさや形が正確にわかりますので、治療が必要か否か、どんな治療が適切かがわかります。
脳動脈瘤は破裂しない限り一般には無症状ですが、破裂すると「くも膜下出血」という状態になります。
一旦出血してしまうと、適切な治療を受けても「くも膜下出血」の予後は厳しく、1/3の方が死亡、1/3の方が後遺症に悩み、1/3の方のみが社会復帰可能です。
ただし、未破裂の動脈瘤が出血する確立は偶然発見されてから以後毎年年間1%と言われています。
脳神経外科医は、学会での検討を踏まえて、脳ドックで5mm以上の大きさの脳動脈瘤が見つかった場合、70歳以下の方には治療をお勧めしています。
また、治療を希望されない場合には、6ヶ月後およびその後一年毎にMRI(MRA)またはCTで動脈瘤の形状の追跡をお勧めしています。何故なら、瘤が大きくなったり、形の変化があると、出血を起こしやすい兆候といわれており、再度治療についてご相談しなくてはなりません。
一般的には、一度MRI(MRA)検査を受けて動脈瘤が無いことがわかると、その後に動脈瘤が形成され発見されることはほとんどありません。
超音波検査で頸部内頚動脈に異常を指摘された方へ
頚部の動脈は脳血管の出発点です。高度の狭窄や血管内壁の高度不整(プラーク形成)がある場合には、薬の治療と十分に専門的な追加検査を要し、結果で手術が必要な場合があります。
脳神経外科・神経内科・循環器内科等での精密検査を要します。
心臓の血管に狭窄を合併している率が高いと言われています。
偶然に脳腫瘍が見つかった方へ
原発性脳腫瘍は1万人に1人という稀な病気ですが、良性脳腫瘍でも症状が出て病院を訪ねる頃には、腫瘍は大きくなっており治療は難航することがしばしばあります。
ドックで早期発見された脳腫瘍が緊急に治療を要することは極めて稀ですので、無症状のうちに脳腫瘍がドックで見つかるということはラッキーなことなのです。
偶然に発見されることの多い「髄膜瘍」と「脳下垂体腫瘍」などはいずれも良性です。小さくて重要な神経・血管に接近していなければ6ヶ月ごとの定期検査で様子を見てから治療の相談ができます。
そのほか「グリオーマー」という脳実質そのものから発生する腫瘍が疑われるときには、至急に脳神経外科の受診が必要です。

※ここに記載しました説明は、日本脳ドック学会「脳ドックのガイドライン」と、その前後の医学研究結果をもとにしたものです。

医学の進歩とともに、脳ドックの「結果の評価とその対応」は今後も少しずつ変化することがあります。
皆様の健康管理のお役に立てれば幸いです。
ご不明の点は、当クリニックのスタッフにお気軽にお尋ねください。

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